Archive Page 46

レンタル奔走記

返却期日が迫ってくると(観なきゃ・・観なきゃ・・・)と切羽詰まるあの感じ。
レンタルビデオがどうも苦手だ。店舗に返却に行くのも面倒くさい。観ていない作品をそのまま返却することもよくある。半額デイに借りた意味が無い。結局損している。
だから基本的にはすぐ観たい作品がある時だけレンタルする。過去に観て気に入った作品や、間違いないと睨んだ作品はDVDを購入することにしている。

昨年は海外ドラマの「SEX and the CITY」を観た。
ニューヨークを舞台に展開される4人の女性の物語。おしゃれでキャリアもあるのになぜか男運が悪い独身30代女性の日常。そのファッションやライフスタイルは話題をさらったし、雑誌でも頻繁に取り上げられた。

DVDは全部で20巻程。渋谷Q-FRONTのTSUTAYAには各巻25.6本くらいストックがあり同作品がびっしり並ぶさまは圧巻だったが、当時は人気絶頂でほぼ貸出中という有り様だった。
今は豪華BOXセットも発売されているがその当時はDVD1巻づつの販売で全巻揃えると6万を超えた。真剣に購入を考えたが敢えなく断念。芸能人の『「24」にハマって一気に全巻買っちゃったんですヨー』という話を聞く度に本気で嫉妬した。

面倒くさがりやの自分が夜な夜なDVDを求めて奔走していたのだ。どうしても昨日の続きを今日観たい!というパワーは我ながら驚くほどで、区をまたいでもレンタルビデオ店に足を運んだ。しかし折角行った店舗でも貸出中の為借りられないことが多かった。
きっと、眉間にしわを寄せてレジの後ろのストックを凝視する怪しい人だったと思う。借りたDVDを返却するのが惜しくて、吹き替えで、字幕で、と何回も同じエピソードを観た。
要するに見事に「ハマって」しまったのだ。

彼女たちはいつだって理想の男性との素敵な出会いを求めている。素敵なドレスに身を包みピンヒールでマンハッタンを闊歩する。
貪欲に。そして失敗する。男をトッカエヒッカエする。そして週末のランチでお互いの1週間の出来事を報告しあう。(主にののしりあう)

登場人物が若いガールズだったらここまでの支持は得られなかったはず。もはや恋愛において彼女達はオリジナルの哲学がある(これが恋愛の邪魔になることもあるのだけど)。
いくつもの恋愛を積み重ねてもうまくいかない。同じことでまた失敗する。失敗したら女友達にすがりつく。
(やっぱり友達って大切だよナ、うんうん)とこちらが頷き終わらないうちに次のオトコとベッドインしている。
彼女たちの奔放さと、未熟さのアンバランスが生み出す親近感。

普段いくら正当なことを語っていても、人に胸を張って言えないこともある。


本日の1曲
Tired of Sex / Weezer


per・fume

買い物を日々繰り返しているうちに惚れ込んでしまった商品がある。
熱しにくく覚めにくい性格だから、気に入りの商品に出会うとしばらくは使い続ける傾向にある。

>ヘルムート・ラングのオードパルファムをここ数年愛用している。こういう香りを「オリエンタルノート」というらしい。いわゆるユニセックスな香り。「ミニマリズムの旗手」と称されたファッションブランドだけあってシンプルなボトルデザイン。
これをつけているとよく「風呂上がり?」と聞かれる。そして何の香りかを尋ねられることも結構ある。
最初はデパートで購入し、使い切る頃にはまずます気に入ってしまったが、”香水の国内展開を終了”してしまったらしく、デパートで購入することができなかった。その時は本気で(ケースで買っておけばよかった・・・)と後悔した程惚れ込んでいた。実際そんな余裕はないけど。
その後個人輸入で購入できることを知り、さっそく注文し現在は3瓶め。入手できる限りは使い続けていきたいお気に入りだ。

先月、新宿のTHE CONRAN SHOPで「ボーヌヴェヌ」というフランス製のアロマキャンドルを購入。1個3000円という値段に躊躇しつつも、くんくんする限り非常に期待できそうないい香り。なんといってもコンラン卿のオメガネにかかった商品である。ラグジュアリー。

「マルセイユを散歩している気分にさせてくれます」とのコピーもすがすがしくていいじゃないか。ま、何事もイメージしてナンボである。くんくん。

少しだけ高価なのも満足感に拍車をかけているに違いない。ある一定の値段を超えないと愛着が沸きにくいこともある。
もったいないと思いつつやめられない。残り少なくなってきたナーと思いながら寝てしまい、翌朝にはキャンドルは燃え尽きていた。
その後いくつか他のキャンドルを購入してみたけれど、やはり満足感は得られず。どうしてもあの香りが恋しくなってしまい、今月再度購入。今度は2つ買った。

両者の香りの特徴を言葉にすると
「わざとらしくない、さわやかな香り。それでいてツンとしておらず、主張しすぎるほどの癖もない」といったところだろうか。

うむ。これこれ。やはりこの香りじゃないと。


本日の1曲
Candle / Sonic Youth


消耗品のストック

一人暮らしをしていると油断してしまうのが消耗品の買い物。
買い忘れても誰も買ってきてくれない。
だからいつの間にか買いだめ気質になってしまった。

そんな我が家は今トイレットペーパーが無くなりかけている。
あろうことかこんな失態を。
実は昨年の春くらいからトイレットペーパーを購入していない。
と言ってもウォシュレットの温風で乾燥させているわけでも、トイレに渡した縄で股をぬぐっているわけでもない。

ある日帰宅するとマンションの玄関の前にどかーんと段ボールが2箱置いてあった。実家から大量のトイレットペーパーとティッシュペーパーが送られてきたのだ。BOXティッシュ50箱とトイレットペーパー96ロール分。
えーと、こちら一人暮らしなんですけども。
事前にさらっと「送るよー」というメールが来ていたがこんなに送ってくるとは思っていなかった。実家に電話をすると母は「お中元。」と言った。
とりあえず、押し入れの奥に突っ込んでおく。

しかしこれが案外楽だった。
それまでは近所のホームセンターでいちいち購入していたのだが、かさばるし持ち帰るのも面倒。買いだめができない商品だ。スーパーやコンビニに寄り道をした時(ここの店で買ったんじゃありませんヨー)的オーラを出すのも面倒。
常にストックがある為安心して使いまくっていた。ふかふかのダブルロールは清潔な香りがする。いいお中元を頂いたものだ。ナイス親。

消耗品の最たるものと言えるトイレットペーパーだから、大学時代にはよく校内のトイレから何ロールかずつ拝借していた。
今思えば、そこまでお金に困った状況だったとも思えないのだが「学費還元!」と称してトートバックを不自然に膨らませている我々がいた。
わら半紙並に硬い粗悪な代物だったし、実際その程度ではまるで還元になっていないのだけど。


本日の1曲
Safely / Hot Rod Circuit


NIKON



NIKONがフィルム一眼レフカメラの生産を大幅に縮小するらしい。
ホームぺージの情報によると『デジタルカメラ事業に一層の経営資源を集中し・・・云々。』とある。要するに「F6」「FM10」のみ継続生産、他の幾多の機種は生産中止になるということだ。
フィルムの価格も来月から値上がりするというから他人事ではない。
うーむ。

自分が持っている一眼レフ2台はどちらもNIKON製。
浪人時代に立川通りのカメラ屋で衝動的に購入した「FM10」は安価でいて格好よく、当時4万円弱で購入した。

そして大学時代にバイトでためたお金で買った「F3」。中古カメラ店も物色してみたが結局新品で購入。レンズと合わせて確か20万ちょっとしたが、一生使えるパートナーであるから良いものを買いたかった。ボディの赤いラインはスタイリッシュで、しかもNIKON機には親しみがあったのでほとんど迷うことはなかったのだ。

その昔、F3はNASAに納入され、スペースシャトルに搭乗。宇宙空間で活躍したというエピソードは有名である。近年では椎名林檎のジャケット写真に使用されたことでも話題になった。(のは自分だけか)
要するに、自分の身の丈に合わない名機を購入したのだ。

しかし、こんなに早くこの日がくるとは思わなかった。
正統派一眼レフは新規顧客を獲得できないのだろうか。LOMOやピンホールカメラのブームは続いているのに。確かに本体価格もトイカメラとは桁が違うから気軽に買うわけにもいかないのだけど。

とは言ってみてもあまり悲観的にならずにすむのは、カメラ愛好家の人々の存在。彼等の間でフィルム一眼レフはこれからも使われ続け、一定の需要は保たれるはずだ。
普遍的な製品は大金をはたいても後悔がない。


本日の1曲
Race For The Prize / The Flaming Lips


amazonのおすすめリスト

インターネットでよく買い物をする。
最近購入したのはコートハンガー。ちなみに明日はスニーカーが到着予定。
本棚、チェスト、ランプ、イス、オイルヒーター、Mac用プリンターにガスコンロも。見回してみるとインターネットで買ったものが結構ある。
以前は住んでいたアパートからスーパーまで少し距離があり「重い」という理由でお米もインターネットで買っていた。

amazonにも「エレクトロニクス」「ホーム&キッチン」のカテゴリが加わり、今や家電製品や生活雑貨までもが購入できる。去年は加湿器を買った。
CD、DVD、書籍の豊富さと手軽さ。実はかなりamazonを利用している。

都心の書店でも見つからないと思われる書籍や、時間がない時は迷わず注文。画面をクリックして注文すれば本来迷っている時間の間に商品が届く。
年々短縮されているんじゃないかと思う程すぐ届く。夕方注文した商品が翌朝届いてびっくりすることがある。

探していた絶版本もマーケットプレイスであっさり購入できたことがあった。古本屋を渡り歩かなくても運良くお目当ての本が見つかったわけだ。

マンガの全巻買いにおいても威力を発揮する。
店頭ではなかなか全巻揃っていない藤子不二雄A氏の「まんが道」購入の際はオンライン書店を2店舗駆使して一気に購入。もはや便利すぎてやめられない。

そうして何度も買い物をしているとユーザーに合わせたおすすめリストが表示されるようになる。
ここまではデキル奴っぽい。しかしその「おすすめの理由」の欄をクリックすると「以下の商品が購入または評価されていたからです… 」とはにかみ気味のコメントが表示される。抱きしめたくなる衝動を抑えるのに必死。

サブカル系書籍を複数購入以降、自分のリストは「自殺」「犯罪」「監獄」がキーワードになってしまったらしい。
amazonは今日も「○○さん!おすすめの商品があります!」とダークな代物を陽気におすすめしてくれる。


本日の1曲
Wordplay / Jason Mraz


ドライアイ

昨年の秋、初めて眼科に行った。目が痛い。
心当たりは真夏の幕張で行われたSUMMER SONIC。なぜかその帰り道は目が真っ赤に充血していた。
OASISの名曲『wonderwall』が聴けたからなのか!?という安直な楽観を裏切り、それから継続的に目の痛みを感じるようになった。そういえば瞳も日焼けするって聞いたことがある。

眼科の女医氏はあっさりと「ドライアイだね〜」と診断を下した。
(そうか、これが世に言うドライアイなんだな)とふむふむしながらクリニックを後にした。
なにしろ今まで目はすこぶる健康だった。
周りの友人たちはコンタクトをパー着している人が多いけれど、自分は視力1,5。もちろんメガネやコンタクトとは縁がない。

目薬を2本処方してもらい、ほどなく使いきる。
「目薬がなくなったんですヨ」と再度眼科へ。今度は8本貰う。
そういえば初診の際おこなった視力検査の結果を聞いていなかったので尋ねてみると「0,3と0,4だね〜」と言う。思わず「え!」と言ってしまった。

10年前から1,0も少なくなっていた。(こういう計算は正しいのか)
そうなのか。そうなのか・・・動揺を隠しきれない。
でも無理もない。自宅は常に間接照明。蛍光灯は天井から外してしまった。どうも青白い光が好きではない。その下で今まで何冊の本を読んだだろうか。

去年免許を更新した際、免許センターのおじさんに「うーん、次はメガネが必要だねぇ。今回はギリギリだけどさ。」と忠告されたのを思い出した。
だから自分の視力は0,8くらいはあると思い込んでいた。

しかし果たして視力0,3や0.4の人はこんなに「見える」のだろうか!?
自宅で映画のDVDを観る時に字幕が見えず(字幕のフォントをでかくする機能があったらいいのにナー)とぼんやり思うことはあっても、日常生活にまるで支障はない。
ただ、目薬は手放せなくなった。今やコートのポケットに目薬が入っていないと不安。我が家はいたるところに目薬が配置されている有り様。

さて、視力検査の結果を踏まえると、遅くとも次回の免許更新までには眼鏡を購入する必要がありそうだ。そこで買い物のついでに渋谷のオシャレ眼鏡店に行ってみた。
眼鏡に関して無知な自分もなんとなく自分の好みがわかってきた。ふむふむしながら店内を巡回。
と、店の奥のスペースに不思議な眼鏡をかけた人がいた。若い女性が視力検査用の眼鏡を装着したまま店内をたどたどしい足取りでウロウロしていたのだ。
レンズを数枚着脱できるようになっている分厚いまんまるの黒いフチはビスのようなもので頑丈に固定されている。女性の顔半分くらいはそのトリッキーな眼鏡に覆われていた。本人がそのヘンテコっぷりに気付いていないのにも驚く。申し訳ないが友人と顔を見合わせ声を殺して爆笑。
眼鏡を作る際はひとりで行こうと心に誓った。

昔、恋焦がれていた人にテーブル越しにじーっと長時間見つめられ、「・・そんなに見ないでよ」と言うとあっさり「見えてないよ」と言われた。
相手は目が悪いんだった。その勘違いは甘酸っぱすぎた。
一瞬でもモジモジしてしまった自分が、今思い出しても恥ずかしい。


本日の1曲
恋に落ちたら / サニーデイ・サービス


THIS IS MUKAI SHUTOKU

先日amazonから『現代の無戒』のDVDが届いた。
スペースシャワーTVの番組「唯我独音」内の向井コーナーをまとめたものに、ZAZEN BOYSの野音のライブ映像がおまけ収録されている。そのライブ映像を目当てに購入。

ZAZEN BOYSのフロントマン、向井秀徳のホームページには『ナンバーガール解散後、向井秀徳が立ち上げたロックバンド。”法被を着たレッド・ツェッペリン”を標榜し、唯一無二のロックサウンドを目指す。』とある。

何を隠そうナンバーガールファンだった。
郷愁を掻きむしるような世界観もさることながら、映像、CDジャケットのアートワークに至るまで、その登場は鮮烈だった。
当時は浪人生風と称されていた向井氏の風貌。チェックのシャツにジーンズ、ジャックパーセル、メガネ。そしてものすごい剣幕。
酒を飲みながら汗だくでライブをやり、最後は決まって「カンパ〜〜イ」といいながらステージを去る。曲間に繰出される独特な口調のMCは絶妙。
何度もライブに足を運び、その度に格好よさに足がすくんだ。

2002年に惜しくもバンドは解散してしまったが、昨年はomoide in my head projectと題して続々と音源や映像集がリリースされた。ベストアルバムにはB面集も収録、未発表のNGテイク集まで発売されたのには驚いた。
今や、ナンバーガールのフォロワーバンドも続々と現れているから、そういう流れで聴く人もいるかもしれない。

初めて聴いたのは1999年の秋『Destruction Baby』のマキシシングル。
瞬時にして引き込まれてしまった。他の楽曲に比べても都会の若者のレイジーな感じがこの4曲に特に顕著に現れていると思う。
生活が味気なくてもなんとなくそれを受け入れている東京の若者のカンジ。地方出身者であるがゆえのトーキョーの風景。
楽しくも寂しくもないような、そんな空気が漂っている。

その出会いの後、程なくして下北沢シェルターでbloodthirsty butchersとのイベント、HARAKIRI KOCORONOを見る。今思えばいきなりすごいもんを見てしまった。

POP、ROCK、DUB、HIPHOP、民謡に至るまでナンバーガールの変遷は興味深いけれど、どんな音にのっけても、歌っていることは変わらないのがすごいところ。
特にたたみかけるようなリリックで向井氏の言語感覚が冴え渡っている。
「TOKYO FREEZE」には度肝を抜かれた。
彼はいつだってこの世の諸行無常を憂う。

昨年末に幕張で行われたカウントダウンジャパンでZAZEN BOYSを初見。
向井氏のライブを見るのはナンバーガールラストツアー『NUM-無常の旅』のZEPP以来なので3年ぶりか。

「マクハリ!時には女とマグワリ!(ニヤリ)」といきなり韻を踏みつつ登場。
すごい。オーディエンスの熱狂。まだライブは始まっていないのにこのテンション。そして変拍子の嵐。
当初ギターのカシオマンを見て不思議な動きをするギタリストだな(頭を振り子のようにカクカクする)と思っていたけれど、ZAZENのリズムが必然的にそうさせているのだと納得。
bass日向氏のアクションが音楽を体現している。この人のプレイスタイルは本当に格好いい。ドラムの松下氏の眼力も他を寄せつけない。

このバンドの「バンド感」がすごい。初ライブにしてあまりの格好よさに呆気にとられてしまった。
向井秀徳は今日もどこかの街角で酩酊しているのだろうか。


本日の1曲
Destruction Baby / NUMBERGIRL


5.5畳ワンルーム

ひとり暮らしを初めて今年で10周年。
上京して最初に住んだのは5,5畳のワンルーム。
何も配置されていないその部屋に案内された時は(ここに人が住めるの!?)と驚いた。
小さな窓を開けると隣のマンションの壁が見えた。
・・・ここに住むのか!?!?
その物件は内見もせずに決めた為、のちの部屋探しは嫌と言う程物件を廻る癖がついた。外観写真にだまされたんだ。立派なマンションに見えた。実際は建物を横から見ると薄かった。そう、池袋のジュンク堂並に薄かった。14型テレビをちょこんと乗っけて机と洗濯機と冷蔵庫を置くとみるみるスペースが埋まった。布団ってすぐれものだなーと思いながら空いたスペースに布団を敷いて寝る。

カルチャーショック冷めやらぬまま激動の一人暮らしがスタート。
浪人生で予備校に通っていた為友達はすぐできた。
ほどなくして友人たちが出入りするようになったのだが、人がいるとユニットバスの扉が開かないことに気付いた。いちいちどいてもらわないとトイレにも入れない。
しかもすぐ背後でシャーと用をたすのだ。

それにしても人間慣れるもので、生活すること自体想像できなかった狭い部屋がこの上なく居心地の良い居場所になった。

その部屋には頻繁に友人たちが出入りをしていた。
学校が近いせいで溜り場になっていたのだがちっとも嫌じゃなかった。
知り合った友人のほとんどは一人暮らしをしていて時間だけはたっぷりあった。
各地から集まった世間知らずの若者たちが東京で一人暮らしを初めたのだ。家族のこと、今までとこれからの自分、ビックマウスな将来展望まで喋ることはいくらでもあった。

ただ、たまに人が来過ぎた。15人が集まった時は焦った。喋ったことのない人までいた。もちろん座れないので立食パーティー状態。それでも皆楽しそうだった。

その部屋には1年しか住まなかったけど、記憶は鮮烈だ。
あんなに楽しい1年間はもうやってこないんじゃないか、と言ったら悲観的すぎるだろうか。

ある春の日、引越の搬出を終えても去り難かった。
最後は玄関のドアを開け放して「バイバーーイ!!」と叫んでお別れした。


本日の1曲
Buddy Holly / Weezer


レコードタワー

日曜に代官山に出かけた。
土曜に降った雪が道ばたに残っていて、おそるおそる歩く。
お店を物色して買い物を数点。想定外の出費と自分の金の無さにビビる。
セーブできない性格。いい買い物をしたということで。
そしてオシャカフェで地鶏と揚げ茄子のオシャカレーを食べた、美味。

歩いて渋谷に移動し久々にタワーレコードへ。
普段は新宿店を利用しているのだが、やっぱり渋谷店はテンションが違う。
入店した瞬間に(ぜーったいなんか買って帰るどー!)という気分になる。要するにわくわくする。
そして新しいbounceをもらう。帰宅し購入したCDを聴きながら読むと幸せ度が加速する。
ダブル表紙の罠にかかり、同じbounceをまた貰ってきてしまったことに気付く。
しかしながら自分が買ったCDのビニールを開封する時は本当にわくわくするものです。

そういえば何年か前、渋谷をぶらついていた所、友人がおもむろに「レコードタワー行こうよ」と彼なりに意気揚々とした表情で言った。(ね!?すごく行きたいでしょう?)という顔で。
それって逆なんじゃないかと。
でも確かにそう言えなくもないので反論しなかったけど、彼は未だに間違えているのだろうか?


本日の1曲
higher / the band apart


iPod購入

本日遂に2代目iPodを購入。冷静に会計を済ませつつも心中穏やかじゃない。
iPodは日々の生活のおとも。新しいパートナーを迎えた喜び。
技術の進化で随分スリムになった貴方。初代を購入した時よりも少々味気ない程にパッケージもスリムに。

帰宅後、早速Macに接続。(おお、そういえばiPodの名前を決めることから始めるんだった)
そしてカラーディスプレイに感動。ジャケットのアートワークが表示されるのは楽しみのひとつ。
早く操作したくてたまらないが、目下「アップデート中」。

とりあえずDockとリモコンの購入は見送り。
近々Dockは手に入れたい。コンポ前とMacスペースにできれば2つ欲しい。きっと快適なんだろうな。
自分はイヤホン派。今はsonyのインナーイヤーを使用。2度くらい買い替えている。インナーイヤーを初めてパー着した時は今までのイヤホンに比べて音のよさに驚いたものだ。その後外耳炎で通院。医者に止められても耳に突っ込むのはやめられなかった。

そういえば、購入前にApple Storeのサイトを見ていたのだがiPodをどう保護するか?についてユーザーの真剣なやりとりが興味深かった。
カバンに投げ込んだり、駅のホームで落としたり、随分雑な扱いを受けている自分の初代iPod。購入当初からケースの類いは一切装着したことがない。
その分厚いボディはたくましくも見え。

しかし今や様々な保護グッズが販売されているのには驚く。
シリコンケースやフィルム状の保護機能メインのものから、お洒落ケースまで実に多種多様。
同じく第5世代iPodを購入した友人が気泡にヤキモキしながら保護フィルムと格闘していたけれど、やりはじめるとキリがなくなる。
nanoなんかは特に薄いし小さいしどうやら傷がつきやすいらしく、みんな躍起になっている。(様に見える)

iPodを保護するのに必死な人々。
ファッションブランドも様々なiPodケースを発売しているけれど、ニューモデルが出る度対応するのも大変だろうな。
そんな自分も、今やどんなケースを買おうか検討中とはね。


本日の1曲
Agoraphobia / Incubus



——————————-
>>connection archive >>
1/18 iPod買い換え直前