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ポタリング・トーキョー 〜秋の秩父でMTB編〜



友人と自転車で併走するのは久しぶりだった。今は友人達と住まいも離れ、一緒に自転車を漕ぐことも無くなってしまったからだ。そんな折、最近MTB(マウンテンバイク)にハマっている友人C氏と、“関東近県で自然が多いところ” にサイクリングに行く計画が持ち上がった。

今日の目的地は埼玉県秩父郡長瀞町(ながとろちょう)。C氏はそこにアウトドアブランドのmont-bell関連の施設があることに目をつけたらしい。

練馬インターチェンジから花園インターチェンジへ。都内から約2時間で長瀞に到着した。あらかじめC氏がMTBを予約してくれていたので、アウトドアセンター長瀞へ向かう。入り口には色鮮やかなカヤックが並び、ウェットスーツ姿の大学生のグループもいた。

1,000円で1日レンタルしたMTBに乗り、まずは周辺を軽く走ってみることにする。駅前には昔ながらの商店街があり、土産物屋や古い飲食店が並ぶ。長瀞の町は、こぢんまりとした地味な観光地だった。

そして至るところで「ライン下り」の看板を見かけた。ライン下りの出発点に向かう送迎バスには50代くらいの皆さんが乗り込んでいた。アクティブな中高年はライン下り、若者のグループはラフティングをし、アウトドアに親しんでいる人々はカヤックを選択するのかもしれない。(MTBをレンタルしている人は我々の他に誰も見なかったが)

町を一周した我々は昼食をとることにした。緑に囲まれたウッドデッキで、山菜釜飯と豚肉のソテーをつつく。気候は暑くも寒くもなく、空気はさわやかで時折鳥の声が聞こえる。あまりの居心地の良さについ長居をしてしまった。

川岸に降り、幾何学的な模様をした岩の造形に見入っていると、向こうからC氏が大声で呼んでいる。指差す方を見ると、上流から一隻のボートがやってきた。ライン下りである。
おじ様おば様方が興奮と戸惑いの表情で目の前を過ぎていく。中には川岸にいるギャラリー(我々)に果敢に片手を振り続けている人もいる。もちろん我々も手を振り返した。

「あれダッキー(二人乗りゴムボート)じゃない?」とC氏が言う。確かに人影は2つあった。が、近づいてきた船体に目を凝らすと犬が搭乗しているではないか。
犬氏は救命具をつけガタガタと揺れるボートの上でクールにバランスを保っていた。なんて芸達者なんだろう!犬氏の多趣味さには恐れ入ってしまった。

ところで長瀞の町並みは我々の故郷に似ている。国道周辺の景色は藤枝市や島田市のようだし、SLが走っているところも金谷みたいだ。故郷のしがらみは嫌いな我々だが、故郷に似た風景では盛り上がってしまう。
次はアウトドアショップで貰った周辺マップに記載されている阿左美冷蔵・金崎本店に行くことにした。マップには「2時間待ちもあるかき氷」とある。2時間待ち!?

暖簾をくぐると、古い母屋の庭先にぽつぽつと籐椅子が並ぶオープンテラスがある。母校の学園祭を思い出すような手作り感溢れる空間である。軒先に揺れる「氷」の旗や、オレンジの光を放つ照明など、古き良きを現代に還元したような若いセンスが感じられる。

天然氷は天然水を自然に凍らせ切り出したもの。プールのような巨大な貯水池では、毎日氷の表面を掃除するそうだ。自分がトイレに行っている間のC氏の取材によると、阿左美冷蔵の創業は明治時代で現在のご主人は四代目とのこと。

我々は揃って白玉せん茶あずきを注文する。口に入れたら一瞬で溶けてなくなるキメ細かく柔らかい食感。思わず目を見合わせる我々。はっきり言って感動的に美味しい。例えるなら、三角に切ったスイカの頂点の触感と甘さが続く。そんなことは滅多に思わないのに、珍しく家族に食べさせたいと思う逸品であった。

食べ終わる頃には日も暮れ、すっかり肌寒くなっていた。親しい友人とのドライブに、美味しいものと自然に囲まれたさわやかなポタリング。休日を満喫し我々は大満足だった!
さくっと日帰りで楽しむ小旅行は我々の間でブームになりそうな予感がする。


本日の1曲
I Was A Kaleidoscope / Death Cab For Cutie


阿左美冷蔵金崎本店リンク
埼玉県秩父郡皆野町大字金崎27-1
電話 0494-62-1119
定休日:毎年12月1日〜翌年2月末日までの毎日

秩父方面へお出かけの際には、是非。
メニューは季節で変わるようですが、白玉せん茶あずきは絶品でした。

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7 Responses to “ポタリング・トーキョー 〜秋の秩父でMTB編〜”


  1. 1おしづ。

    つい先日、私も友人2人とサイクリングして、帰りに氷を食べたので(我々は藤沢〜小田原サイクリングで鵠沼で天然氷)、やたらとシンクロしてる気分でした。
    鵠沼の氷屋も美味しいので、機会があったら是非行ってみて下さい。トラックバックさしてね。

  2. 2C氏

    天然氷のカキ氷は、すっごくおいしかった!
    カキ氷って、どれも同じ位に思っていましたが、
    氷の質によって、こんなにも変わるとは、
    びっくりです。
    ぜいたくな時間だったねー。
    また、ぜひ行きましょう。

  3. 3taso

    >おしづ氏
    お、久し振り。
    まだ読んでくれているとは驚きです。そして、天然氷の美味しさを分かち合えてとても満足しています。
    ぶどう氷は間違いなく美味しいでしょうね!

    ところで、運動嫌いの我々だったのに、お互いどうしちゃったんだ!? これが月日の流れなんだろうかね、おしづ氏。
    (ブログタイトルもナイス)

    >C氏
    本当にきれいな景色でリフレッシュしました。
    元は田舎者なのに、今では随分都会に染まっちまったみたいです。

    この記事を書いていたら、早速またあのかき氷が食べたくなったよ。今までのかき氷はなんだったんだろう、と首を傾げたりしています。

    いつか自転車でお台場に行ってみたいね。その前にグローブを買わなきゃ。

  4. 4pinkbear

    サイクリング、いいですねー。
    人間って回帰現象っていうか、歳をとると山とか自然に戻るんでしょうか。普段、都会にもまれているだけに、秩父の空気はおいしかったですか? 次回はぜひ機会があれば私も参加させてください!

  5. 5taso

    >pinkbearさん
    普段自然と触れあうことがないので、柿の木一本に驚いてしまいました。
    ドライブして、山の景色なんかを見る度に「いいねー」と言っていますが、考えてみれば実家の風景とそうも変わらず。(笑)

    ドライブしたり、自転車に乗ったりすると、少しの徒歩と電車だけの普段の生活がすごく味気なく感じたりします。これでいいのか自分!?と思ったりします。
    元都会派の(!)君も旅行をしてきたようだしね。いつでも参加大歓迎です!

  6. 6ちんみん

    秩父は確かに島田ににてました。おかりやんとこににてました!次は基地の町、立川の、昭和記念公園でふたりのり自転車につきあってください!

  7. 7taso

    >ちんみんさん
    確かにおかりやんとこに似てたね!
    「御仮屋」って言ってわかる人はかなり少ないだろうけども。

    昭和記念公園、ぜひ行きましょう。
    立川に住んでいたわりに、奥の方にはあまり行ったことがないなぁ。
    二人乗り自転車に乗る人に悪い人はいない、というのが持論です。楽しみましょう。

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