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ポタリング・トーキョー 〜新宿で鳴らす音楽編〜



隣駅の中野にはつけそばの老舗「大勝軒」がある。散歩にでも行こうかと、中野の地域情報をインターネットで調べていたら、そのつけそばが無性に食べたくなってしまった。暇を持て余していたところだったので、自転車で出掛けてみることにした。

もう21時近くだったけれど、カウンターだけの狭い店内は満席。食べているすぐ後ろの丸イスで数人が待っている。インターネットで調べたお店にすぐに出向くのはちょっとわくわくする。太麺のつけそばを美味しく平らげた後、そのまま新宿方面に向かって走ることにした。

大久保通りを東に進み神田川を渡り、大久保駅の手前の交差点を右折して、新宿駅西口の大ガード下に出る。新宿は、前職で5年半も勤務していたから特に目新しい土地でもないけれど、食後の腹ごなしには丁度いい。時間だってたくさんあるのだ。

閉店後の京王百貨店の前では、古内東子的な歌声の女性が路上ライブを行っていた。都心の特徴なのか、時代の流れなのかわからないけれど、新宿のストリートミュージシャンはちゃんとアンプやマイクを備えて、周辺に歌声を轟かせている。この辺りでは「アコースティックギターに生声」というアンプラグドなスタイルはあまり見かけない。

そのまま南口に回り、サザンテラスに向かう。Krispy Kremeもまだまだ人気のようで40分待ちの行列ができている。開店当初からよく通りかかるものの、その行列のせいでまだ食べたことがない。

高島屋も、東急ハンズも、紀伊国屋もすでに閉店していた。(無駄に昼寝をしてしまったせいだ) 紀伊国屋脇のスロープをするすると下り、バルト9で上映作品をチェックした後、甲州街道を戻ってflags前で自転車を止める。

広場を見下ろすと、バンドスタイルのミュージシャンがいて、改札の近くにもキーボードを携えたミュージシャンがいた。どちらも女性ボーカルで一定の観客が輪を作っている。
キーボードの彼女の軽妙なトークは、FMラジオのディスクジョッキーみたいだ。彼女を囲んでいるのはほぼ全員が男性だった。彼らは微笑みながらトークに頷いたり、至極控え目に写真を撮ったりしながら、歌う彼女を見つめていた。

ところで、街は歌を披露するのにこれ以上ないシチュエーションのように思える。街をひとりで歩いている時には、結構色んな事を考えないだろうか。人生で重要だと思われる決断について、日常生活の些細な出来事について、何年も前からうんざりし続けている自分の問題について。

そんな時に聴こえてくる歌は、心情とシンクロして印象的に響くかもしれない。(小谷美紗子が路上でライブをしていたら、皆が足を止めて聴き入ってしまうだろう)
今夜新宿で見かけた3組の女性ミュージシャンは、自分を見据えるいくつもの視線に臆することもなく歌を歌っていた。

LUMINEの中にあるBook 1stに入店し、文庫本を購入。30分後に店を出ると、キーボードの彼女の周りにはさっきと同じ規模の人だかり持続していた。彼女は「最後の曲です。」といい、最後の演奏を始めた。


本日の1曲
ひこうき雲 / odani misako・ta-ta
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