ケータイ自分史

数年前の雑誌を眺めていたら携帯電話のニューモデルの写真とそのスペックが載っていた。丁度自分が以前に使用していた端末だ。それがなんと時代遅れであることか!

初めて携帯電話を契約したのは大学に入学した1997年。携帯電話を持つまでの通信ツールといえばポケットベルだった。当初は数字だけしか入力できなかったが、そのうちカタカナ入力が出来るようになった。当時としては充分革新的であった。開発者も若者のコミュニケーションツールとしてここまで浸透すると予測していただろうか?しかし、今更予測してみたところでとっくの昔の話であまり意味が無い。話を携帯電話に戻そう。

現在使用している機種は6台目。最初に持ったのはIDO(現au)の携帯電話で四角くて分厚いブロック型の端末だった。もちろん液晶はモノクロ。操作時には画面がブルーに光った。
やがてモノクロだった画面は256色カラーになり、背面にカメラがつき、今はテレビも見れるしラジオも聞ける。カメラは202万画素にまで進化した。携帯で音楽を再生し、携帯が財布代わりになる時代だ。携帯電話の進化のベクトルは数年前には思いつかなかった方向に向いてゆく。

携帯マニアではないのでスペックにはさしてこだわらないけれど、購入して数カ月後に(こんなこともできたのネー)と突如新機能を発見したりする。逆に誰が使うのかわからない機能にまで気付く。携帯を振って9種類のショートカットが使い分けられる「モーションコントロール機能」は全く使ったことがないどころか、そんな機能があることに今気付いた。


こうして並べた携帯を改めて眺めると懐かしい気分になってくる。ある一定の期間を共に過ごした端末には(あの人とよくメールをしたナ)とか(旅行に持っていったのはこれだナ)と、それぞれに幾つかのエピソードがある。ボタンの手触りまで思い出されるくらいだ。
そして現在最新型のモデルも数年後には、それがなんと時代遅れであることか!という事態になるであろうことに戸惑う。

昔使っていた携帯電話を部屋の隅で見つけ、おもむろに電源を入れてみたりする。『といいつつ期待!ヒエー』という友人氏から来たメールに謎が深まる。暫く考えてみるが一体何が『ヒエー』だったのか、なかなか思い出せない。


本日の1曲
Hi-Fi / DOPING PANDA


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