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サブとメインと内線プラン

とある友人氏は、最近2台目の携帯電話を契約した。同一キャリアへの通話が無料になるプランが目当てだったようだ。格安のプランでキャリア替えを促せば、ユーザはおいしいところだけを頂戴する。そして普通の人々が複数台の携帯電話を使うようになる。

メインとサブを使い分ければ、高額な請求書にひっくり返ることも少なくなるだろう。それに何人かの友人とはより気楽に通話を楽しむことができる。(実際に友人氏が契約した2台目の携帯電話から頻繁に電話がくる)

通信関連のインフラ(基盤)はここ10年で大きく進化した。我々にとってのここ10年は、すっぽり20代という世代に当てはまる。新しいツールの利用に積極的なその期間に、携帯電話とインターネットはみるみる普及していった。だから尚更「ここ10年」というくくりが印象深い。
通信インフラの進化は、勉強のやり方や遊びの方法に変化をもたらした。恋愛の仕方だって変わったかもしれない。

友人氏は2台目の携帯電話で、実家の家族と頻繁に通話を楽しんでいるみたいだった。同じキャリアの姉に電話を掛けさえすれば、姉の携帯電話は2階の個室から1階のリビングへ移動し、結局家族全員と話すことができる。もはや家族割引すら不要な事態だ。

しかし問題はある。その会話がほとんど『コレ通話料かかってないんだよ!すごいよね!』という内容に終始していることだ。友人氏は「・・・人生を無駄に過ごしているような気がする。」と、笑いながら肩を落としている。

通話料の呪縛から開放され、携帯電話はますます内線電話の感覚に近くなった。通話料を気にせず話せるなんて、ちょっと前まで考えてもみなかった。

携帯やインターネットの不在に不便を嘆くことすらなかった時代。
携帯電話の通話料とインターネットの通信料に、月数万円を払っていた時代。
その時代を通過してきた我々は、携帯電話が内線化している今日の状況を熱っぽく語らずにはいられない。


本日の1曲
4 track professional / Number Girl

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