ハリー・ポッターデビュー

現在ハリー・ポッターの物語は6巻まで発売され、来夏には7巻が発売されるそうだ。
国内の総発行部数は、単行本と携帯版を合わせて2205万部。最早恒例と言うべき発売日当日の数々のイベントをテレビのニュースで何度か見たことがある。当然書店では予約合戦も激しい。いつの間にかAmazonにはハリー・ポッターストアができ、発売の随分前から予約が開始されている。勿論、特製ブックカバーの特典つきで。

その日書店をふらついていると、ハリー・ポッター作品が山積みにされていた。地味な書店にあってそこだけ活気に溢れている妙な光景だった。それは今月17日、ちょうど最新作の発売日で、狭い書店に大判の本がうず高く積み上げられていた。一人の御婦人が本を手に取り、パラパラと頁をめくっていた。

これまではそんな騒動を横目に確認するだけだった。ハリー・ポッターシリーズ第一作『ハリーポッターと賢者の石』が刊行されたのは1999年。流行りに流行った本作を7年経過し初めて手に取った。強烈な”今更感”は否めないが、本日読了。

随分前にDVDで映画を観た。映画を観てあまりピンとは来なかったが、元来ファンタジーは嫌いではない。機会があれば原作を読みたいと思っていたところだった。
最新作の発売日にも関わらず、『一番最初の本ありますか?』と店員氏に尋ね、遂に一作目を購入した。

ごく普通(或いはそれ以下)のさえない少年が、親戚一家にいびられながら肩身の狭い生活を送っている。そこに突然魔法学校・ホグワーツの入学許可証が届けられ、ハリーの生活は一変してしまう。さえない少年は魔法界ではスターだったということだ。

読んでいくうちになんとなく映画のシーンを思い出すものの、やはり小説の方が面白い。想像は膨らみ、魔法と言うモチーフがそれを一層無限に近付ける。
物語中には様々な不思議なものが登場する。家族や仲間との手紙はバサバサとふくろう便が届けてくれるし、百味ビーンズには”はなくそ味”だってある。

一冊を読み終えて、子供達が夢中になるのが判る気がした。いつの時代も子供達は「魔法」に憧れる。日常のちょっとした嫌なことが簡単に解決できたらどんなにいいだろうと妄想する。嫌いなやつが廊下ですべって転んだり、食べたいものが目の前のテーブルに一瞬で並んだり。魔法を使える主人公の活躍は何より頼もしい。

子供の頃、出会っていたらきっと大ファンになっていただろう。分厚い長編を繰り返し読み、発売日が待ちきれないはずだ。
そして明日にでも第2巻を購入する気でいる。


本日の1曲
魔法 / サニーデイ・サービス


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