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Drunken Hearted

人々はオノレの愚劣な行動を、度々酒のせいにする。酒が飲めない人にとってはその「酒の勢い」が果たしてどれほどまで威力のあるものなのかがわからない。

酒の勢いがなかったら結婚しなかったし、酒の勢いがなかったら日本は更に少子化が進行するわね、と彼女は言う。普段の彼女の「なり」をみている限り、想像できないような大胆発言である。

そんな彼女は酔っぱらって犬小屋に上半身を突っ込んで寝たこともあるし、爆睡して山手線を何周もしたこともあるらしい。起きてから財布を覗くと丁度タクシー代くらいの金額が減っているそうだ。お見事。
『不思議なんだけど翌日はちゃんとお家のベッドで目覚めるのよ・・・。』と話す彼女は本当に不思議そうな顔をしている。そんな日には決まって目にものもらいができているらしいが、どこで何を触ったか?それは彼女にも解らない。

聡明な顔をした美人でありながら、それは驚くべき有様である。一度彼女にCCDカメラ付きのヘルメットをかぶせてその行動を観察してみたい。

浪人時代のクラスメイトの彼は程なくして予備校に姿を見せなくなった。大学に進学するよりも意味のある思想を手に入れたのかもしれない。
それから数ヶ月してクラスの飲み会が行われた時、彼はあろうことか額に油性マジックで「酒」とでかでかと書いて現れた。(おまけに腕には「デッサンが好き」と書かれていた)
思うに彼はクラスメイトと楽しく話をしたかった。しかし姿を眩ませた時間の隙間を埋めなくてはならないし、いきなり現れて馴染めない可能性だってある。

彼は額の「酒」の文字をうまく反転させるために鏡も使わなければいけなかったはずだ。並々ならぬ気合いを感じさせる心温まるエピソードだ。当日の彼のノリノリの写真を見る限り、その試みは大成功であったと確信する。

そんな自分も学生時代には大勢で居酒屋に集まることもあった。しかし「生ビール○○人分とレモンサワー1つ」のレモンサワー的な人間だった。これまでに飲んだビールを注ぎ合わせてみても、おそらく中ジョッキ1杯にも満たない。
彼等の列伝は充分にこちらを楽しませてくれるけれど、今のところは万年素面である。


本日の1曲
Drunken Hearted / NUMBERGIRL

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