コリアンタウン

大久保通りをタクシーで進み「ソウルハウス」に到着。今夜は韓国料理を食べに大久保にやってきた。
昨年秋に初めて入店した際、友人氏の静止を振り切って恐ろしい量の注文をしてしまい、脳天まで韓国料理に埋もれながら歩いた帰り道。食べ過ぎで吐こうか迷った初めての経験であった。

今夜は3度目の入店だ。もう適量を知っているから大丈夫。我々の間で定番となった春雨の炒め物や、味噌をつけたレタスに包む肉、それすなわちプルコギなどを食らう。そしてのけぞる旨さで虜になってしまった「カムジャタン」は絶対に無視できない。東京で出会った旨いもんベスト5にはランクインする。

カムジャタンとは豚の骨付き肉を辛みのあるスープで煮込んだジャガイモ鍋だ。ゴツゴツした骨が大盛りの鍋が運ばれ、卓上で更に煮る。このスープがすこぶるおいしい。
骨についた柔らかい肉を箸でつついて食べる。食べ終わった骨をボウルに投げ込みながら、スープを飲む。色はどぎついが決して辛過ぎず、まろやかである。できれば水筒に入れて持ち帰りたいくらいおいしい。

その帰り道、韓流スターに夢中の知人の奥様氏にお土産を買うことにした。23時過ぎであったがまだ店は開いている。店内には実に様々なグッズが陳列され、蛍光灯に照らされた幾多のプロマイドに見入る。

しかし、ここで問題が勃発。そのスターの名前は知っているものの、我々はよく顔を知らなかった。それにどうも似たような顔立ちのスター達は見分けがつかない。

「違っててもわかんないヨ・・・フフ」と不適に笑う友人氏に一抹の不安を覚える。「これじゃない?」「違うだろ、それ!」という問答を繰り返しながら店内を巡回し、韓国スターの顔が織り込まれた靴下の存在に人知れず驚愕する。

そしてどうみてもイリーガルな匂いのするブツ達を購入。雑誌の切り抜きを集めた写真集(のようなもの)や我が家のエンゲル係数と対峙しつつ毎日スターの顔が拝める画期的アイテム、家計簿などを贈答することにした。

大久保はいわゆるコリアン・タウンで街中にはハングルが溢れている。そして近年訪れた「韓流ブーム」で街は一層賑わいを増している。理髪店の軒先でもプロマイドやポスターが売られている。街をあげての便乗っぷりに驚くことなかれ。その節操のなさがこの街の魅力である。


本日の1曲
Everything Needs Love Vocals by BoA / Mondo Grosso


続けて読みたいエントリーたち

0 Responses to “コリアンタウン”


  1. No Comments

Leave a Reply