The World of GOLDEN EGGS

ある日MTVを見ていると、コマーシャルで見慣れたアニメーションが流れている。しかもコマーシャルより長い。画面を見入ると、それはコマーシャルではなく新番組であるようだった。
The World of GOLDEN EGGS』はMTVで毎回15分間放送されているアニメ番組だ。確か食事の支度をしようと思っていた時だったと思う。ちょっと見るつもりがだんだんのめり込み画面を凝視していた。

「見慣れたコマーシャル」とはノートPC(NEC LaVie A)のコマーシャルである(写真)。以前から頻繁に放送されていてなんのキャラクターなのかわからないまま気になっていた。
2人のガールズがイケてるPCを持っているガールに嫉妬し『あんたのマユゲもかわいくなーい?』『欲張りなマユゲぇ』『つーかマユゲ関係ないジャン!』と、どこまでも脈絡のない会話を繰り広げる。しかも明らかに男性の声である。(CMは民放局でも放送されていると思っていたのだけど、周りに聞くとあまり見た人はいない様子)

架空の街ターキーズヒルでのある種どうでもいいエピソードが繰り返される。しかしそのキャラクターの個性とガタガタの3Dのせいで忘れられない作品になってしまった。

初回に見た『家庭教師ミシェル』はファンの間でも人気のエピソードである。レベッカの家にフランス語家庭教師ミシェルがやって来る。しかし発音がフランス語っぽいだけで実際には英語と日本語がほとんど。ベタ過ぎる展開から目が離せなくなる。
ミシェルは鼻にかかった発音で「・・・コロワァッサァハン(クロワッサン)」と感情たっぷりにレクチャーする。そのうちクロワッサンは「クロカワさん」に変化し「黒川さんて誰!?」と言いながらもそのペースで延々と授業は続き、レベッカは「またワタシ、自分磨いた!?」と悦に入っている。

ずっと海外アニメに日本人が音声をつけたのだと思っていたけれど、どうやら日本で製作されたアニメのようだ。間の取り方やノリツッコミは日本的な笑いなのだろうか。随所にいかんなく発揮されている笑いの要素で飽きさせない。もっとも、一回に15分の放送であるからこちらがニヤついている間に放送は終わってしまう。


インターネット上を検索しても製作者などの詳細はあまり明らかではないところも不思議だ。MTVのサイトでは海外番組の扱いになっているし、一体どうなっているのやら。
amazonでDVDも購入し、すっかりファンになってしまったが、この作品を言葉で説明するのはかなり難しい。


本日の1曲
Bob / NoFX


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