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20代最後の1年

小学生の頃は毎年友達を呼んで誕生会を開いていた。そこでは呼んでもいない知らない子供がテーブルにちゃっかり座っていたり、友達の「とよくん」にものすごくいらない人形を貰ったりした。(家族内でその人形は誰かに貰ったものを使いまわしたのではないかという説まで流れた)

中学生くらいから家族からの誕生日プレゼントは現金になった。「子供の欲しいものがわからなくなってきた」ということなのだろう。以来我が家では旅行の際にも土産物は現金というシステムになっている。そして現金と一緒に差し出される「若干の土産物」はこちらを困らせる程使い道がない。

ある年の誕生日、近所のコンビニで買い物をしていると思いがけず花束を持った友人T氏が現れた。我が家に向かう途中だったらしい。彼は情感たっぷりに「ハァ〜ピィバァァ〜スデェイツ〜ゥユ〜♪」と歌いながら現れた。そして花束は菊だった。当時花屋でバイトをしていた彼は余り物を拝借して来たらしい。

昨年の誕生日に友人S氏は自宅で焼いたパンケーキを布に包んで持参し、我が家でデコレーションしてお祝いしてくれた。我が家に集まるはずの友人達の到着が遅れていたので高円寺のケーキ屋に一人で自分のバースデイケーキを買いに行った。慌てて店先に掛けて来たS氏は既に選び終わったケーキを「見ないで!」と言い張り、何故か中途半端に秘密主義だった。

その後の誕生会は非常に内容の濃い面々が集結した。0時になると明かりを消して皆が歌を歌ってくれた。『Happy Birthday Dear〜〜♪』の〜〜がそれぞれの呼び名になっていたりして、今思い出しても胸が熱くなる。

こうして思い起こしてみると毎年誰かが我が家で誕生日を祝ってくれているようだ。
昨夜から今朝にかけて沢山の友人氏達からお祝いのメールが届いた。20代最後の1年が今日から始まった。


本日の1曲
Today / Smashing Pumpkins

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