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除菌に御執心

浴室、トイレ、キッチン。掃除の〆には除菌がかかせない。いわゆる除菌フェチを公言する。
メラミンスポンジでキッチンのシンクを磨き、浴室のタイルを古い歯ブラシで擦り、便器をゴシゴシと磨いたあとは一通りの除菌作業を行う。

キッチンでありとあらゆるものに漂泊剤を浴びせ掛け、浴室の壁に消毒液を噴射し、排水溝に液体を流し込む。便座を除菌シートで拭きあさる。
見事に除菌されたまな板や食器類を流水で充分に洗い流し、小学校のプールを思い出す香りに包まれていると、やってやったゾ!という気分になる。茶渋など以ての外だ。

一度やり出すと収集がつかなくなるが、これをやらないと掃除が終わった気がしない。そして除菌行為が終わった後はえも得も言われぬ達成感に包まれている。

梅雨の時期になると街のドラッグストアやホームセンターは除菌フェスティバルのような商品の豊富さで我々を迎えてくれる。(おー、すごいネ)とひとしきり感動した後は、次々に商品を手に取りカゴに投げ入れて、豊富な除菌グッズと共に帰宅するのである。

それらはさもキレイ好きで神経質な印象を与えるかもしれないが、この部屋を見て神経質と形容した人はこれまでに誰もいない。奇妙なことに部屋は決して片付いているとは言い難く、要するに散らかっている。

除菌フェチは局地的滅菌を繰り返すが、それ以外の所にはお構い無しだ。部屋全体の菌の数にはあまり興味がないのである。


本日の1曲
Tell Me My Speaker Box / DOPING PANDA

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