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割り切れない数字のナゾ

数学のことを考えるとあたまがどんよりしてくる。中学校までは乗り切った。しかし、高校になって単元が細分化され、数学以外の名で呼ばれ始めた数式はどれも理解の範疇を超えていたばかりか、興味すら持つことができなかった。

小学校低学年から九九のお勉強が始まった。1の段、2の段・・・9の段まで、それぞれのカケ算をクリアしないと次の段には進めない。”認定試験”は算数の時間に、教室前方の先生の机でひとりづつ行われた。そこで九九を間違わずに言えればカードにハンコがもらえた。

学研の「科学」と「学習」の付録の「九九のうた」のカセットテープで暗記していたために、咄嗟の質問には滅法弱い。1の段から順番に歌っていかないと答えが出なかった。答えの数字だけを言えばよいものを、前後のメロディーが邪魔をする。小学生の時、ポップなメロディーにのっかった「九九のうた」をボソボソと歌いながら九九を取得した。

ゼロの概念は小学生を充分に苦しめた。なぜ数字と0をかけると数字は0になってしまうのか。この疑問を極めたなら、今頃は随分アカデミックな人生を送っていたかもしれないけれど、大方の子供と同じく(なんかわかんないけど0なんだ)と自分を言い聞かせるに終わってしまった。

中学校になると「算数」は「数学」になった。通っていた進学塾は当時、”入塾テストがある予備校”として地元でちょっとした話題になった。クラスは成績順に分けられ、若い講師陣は竹刀を片手に授業を行った。彼等が”連立方程式”や”証明”を判りやすく解説してくれたお陰で、まだ自分の数学嫌いに気がついていなかった頃だ。

ある日数学講師氏が言った『オレより円周率言えた奴にはなんかくれてやる。』という愛嬌のある言葉に皆が反応しまくっていた。勉強に飽きていた生徒達はレクリエーション的にその遊びに群がった。
当時は80桁くらいまで覚えた記憶があるけれど、もちろんその程度では一等賞にはなれなかった。皆は本気で円周率を覚えていたのだろう。ちなみに現在の世界記録保持者(日本人)は83,431桁を暗唱したという。なんともはや。

小数点以下、無限に続く数字。田舎の中学生はそこに一種のロマンティシズムすら覚えた、かどうかはわからないけれど、なんとなくスゲエナァと感じさせる数式には違いない。この感動を極めたなら、今頃は随分アカデミックな人生を送っていたかもしれない。

3.14159265358979323846264338
今覚えていたのはここまで。アカデミックには程遠い。


本日の1曲
4 track professional / Number Girl

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