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ピンとこない神社の祭

夕刻、近所の自販機に煙草を買いに行く途中、神社の前を通り掛かった。
神社の敷地は狭く、田舎の神社しか知らなかった自分にはどうもピンとこない場所だ。かろうじて名前を知っているだけの神社。
しかも氷川神社という名前はありふれている。どういうわけか、この辺りでは至るところに氷川神社があるのだ。

今日から始まった高円寺阿波踊り。普段は人気の無いこの神社にも夜店が立ち並ぶ。折角通りかかったのだから寄ってみることにした。
両脇を屋台に挟まれ、より狭さが強調された入り口を入ると、20程の屋台が雑然と設営されていた。雑然としていても一応の区画がある。良い感じの統一感の無さであらゆる種類の店が営業中だった。

”亀すくい”なるものを初めて見た。モナカのレンゲでミドリガメをすくうらしい。最前列で格闘する子供達の後ろには珍しそうに眺める大人達。貼り紙によると、すくった亀を持ち帰らなければ3回までチャレンジできるらしい。

皆の目の前で見事に亀を捕獲した女の子に大人達の地味な歓声が上がる。女の子は慣れた様子で、破れたモナカをおじさんの脇のバケツに投げ入れ、新しいモナカをつけてもらっていた。(亀はいらないということだ)

神社の奥へ進むと、ベニヤの机に群がる人々。彼等は机に顔を近づけて真剣だった。針で丁寧に図形を切り抜く、型抜き菓子!
机の上に無造作に置かれた説明書きには図形毎の得点が記載されていた。ほぉほぉ、と懐かしく格闘する男の子達を眺める。手土産にお好み焼きを買って帰宅。

都会には存在感のない神社がある。ただ祭りの日だけ人が集まる神社。この日だけ敷地中に響く威勢のいい客寄せの声。実を言うと我が家にまでその声は聞こえてくる。


本日の1曲
タッチ / Number Girl

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