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阿呆みたいに踊るのさ!踊るのさ!

昨夜仕事帰りには、駅のホームから阿波踊りの大群が見えた。高架下から続く高円寺通りは花道と化していた。そして今日。午後になると徐々に高円寺に人が増えてきた。今夜は『東京高円寺阿波おどり』最終日だ。

20時前に自宅のマンションを出ると、通りは人で溢れかえっていた。近くの神社からは夜店がはみ出し、お好み焼きの屋台には長い行列が出来ている。風邪気味の体をおして家を出てきたしまったことを一瞬後悔する。

混雑の表通りを避け、裏通りをするすると歩いていくと徐々に大きくなる祭りの喧噪。シャンシャンシャン、ドンドンドドン。あらゆる擬音を駆使したくなる祭りの音。

通りにはくまなく人だかりが出来、阿波ダンサーを見るのも一苦労。場所を細々と移動しながらやっと視界の50パーセント(残りの50パーセントは人の頭)で見物できる場所に落ち着いた。

阿波踊りには全国各地からダンサーが訪れる。彼等はそれぞれのグループ、”連”に属していて、浴衣やちょうちんなどの小道具にはその名前が記されている。ひとつの”連”が過ぎると、また次の”連”のパフォーマンスが続く。連の紹介アナウンスも流れ、パフォーマンスが始まる毎に、観客達は拍手をしてダンサーを迎える。

先頭から、子供→若者→男性→女性の順で構成されている連が多いようだ。
意外なことに、阿波ダンサー達は若い。半分以上は30歳以下なのではないだろうか。これは意外な驚きで、高円寺に越してきて実際に阿波踊りを見るまでは年配の方が踊っていると思っていた。

女性達は鮮やかな浴衣できちんと整列して登場する。艶っぽい手の動きは、上空の空気を撫でているように見える。女性達が登場するとにわかに場の雰囲気も変わる。

今夜も多くの若者ダンサーを目撃した。観客を煽りながら溌剌と踊っている姿がとても魅力的だった。会場にはカップルの姿も多く見かけたけれど、きっと彼女たちは若い男子ダンサーに釘付けになっていたはずだ。男子諸君、モテたいのなら阿波を踊るとよいかもしれない。

個性的な阿波ダンサーもいる。男踊りとも女踊りともつかぬオカマ踊りで観客を色っぽく挑発するオジサンや、スパンコールの縫いつけられたハッピを着た目立ちたがりのお兄さんも滑稽な動きで笑わせくれる。それぞれの鳴り物で軽快にリズムを刻んでいる。 

歩道の脇には座敷席がある。コンクリの道路にゴザを敷いただけの席でも、多くの見物客には羨望の的だ。ビールやおつまみをつまみながら、パタパタとうちわでリズムをとりながら、観客も阿波踊りを目一杯楽しんでいた。

阿波踊りの開催時間はわずか3時間。18時にスタートし、21時で終演となる。交通規制が即刻解除されるために、21時ぴったりに祭は終わる。アナウンスの合間に残り時間がカウントダウンされていく。
『あと3分です!・・・あと30秒!』
『あと10秒です!(ここからは皆でカウントダウン)・・・3!2!1!!』

大勢の観客の拍手に包まれて21時を迎えると、阿波ダンサー達も観客も皆笑顔で拍手し合っている。通りが熱気に包まれた3時間。寂しさを感じさせない結構いい演出かもしれないナ、などと思う。そう思いながら笑顔で拍手をした。


本日の1曲
ロックとハニー / SPARTA LOCALS

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