SUMMER SONIC’07 〜東京会場1日目〜 @千葉マリンスタジアム&幕張メッセ

2007年8月11日、記念すべき今年のお盆休み初日。
SUMMER SONICが本日から開催される。
昼頃自宅にやって来た友人P氏と高円寺駅から電車に乗り込んだ。本日も正真正銘の猛暑日である。

サマーソニックは東京会場(千葉県幕張)・大阪会場で同時開催される真夏の音楽フェスティバル。各会場の出演者は両日でごっそりと入れ代わる。2000年の開始以来、年々規模は拡大し、参加者20万人の大型フェスティバルに成長した。毎年お盆時期に開催されるため、帰省する学生の数が全国的に減少したのではないかと思うくらいだ。(タイムテーブルステージマップ

幕張メッセに到着後、P氏おすすめのGym Class Heroesを観にMountain Stageへ。P氏がすすめるだけあって、すぐに気に入ってしまった。

フェスティバルでは往々にして “知る”と “観る” が同時にやってくる。素晴らしい環境に感謝しながら身体を揺らしていると、Fall Out Boyのvo.パトリックがゲストボーカルとしてステージに登場し、場内は熱っぽい歓声に包まれた。そのパトリックのボーカルで “Clothes Off!!”(YouTube)を披露。大音響の中、思わず『イイネ!』とP氏に耳打ちしたこの曲は、現在もっともよく聴いている曲のひとつである。

この時はまだ知らなかったけれど、Gym Class Heroesは、Fall Out Boyと同じ ”Fueled By Ramen Records” に所属している。”ラーメンでお腹いっぱい” というなんとも気の抜けた名前のレーベルには、旬の若手バンドが名を連ね、注目USエモロック好きには有名なレーベルなのだ。

それにしても、Fall Out Boyの人気は想像以上みたいだった。夕方から控えているステージが一層楽しみになる。そして会場に到着して早々、いいバンドを見られたことですっかりテンションがあがってしまった。

本日は夕方からが忙しい。今のうちに食事を済ませようとタイ料理の屋台の列に並ぶ。P氏に『またタイ料理!』とからかわれる。フェスティバルでは、無意識にタイ料理の列に並んでしまう習性があるらしい。
今頃、炎天下のMarine Stage(幕張スタジアム)では、大学生時代に聴きまくったGoo Goo Dollsが演奏中のはずだ。食事する時間がもったいない!とすら思いながら、好物のタイ料理をおいしく食した。

その後メッセ内を渡り歩き、入場制限で殺気立つDance Stageに飛び込んだりしながら、真っ昼間からの興奮状態を謳歌した。
目当てのアクトが立て続けに控えたフェス初日。タイムテーブルをジロリと見れば言いようのない充実感が込み上げてくる。
別口でやってきた友人と合流し、夕刻のMountain Stageへ入場。いよいよ、Fall Out Boyが登場する。

先程のステージで心の準備なく目撃したものの、初めてのFall Out Boyのライブである。メンバーの登場と共に、待ちに待ったショウを歓迎する大歓声と幾多の拳が視界を覆う。
1曲目は現在の彼らにとって決意表明的アンセム、”Thriller” 。ドラムの重低音が響けば、説明しようのない気持ちが込み上げてくる。

マイiPodの再生回数トップ25の常連 “The Take Over, The Breaks Over”(YouTube)、”The Carpal Tunnel Of Love”(YouTube)ではbassのピートがスクリーム(絶叫)でオーディエンスを煽りまくる。
まさに息をつく暇もないエモーショナルの応酬。降り注ぐ爆音と、壮絶なモッシュ。刻一刻と足りなくなる酸素!

終演後、我に返ると、手にしていたはずのペットボトルがいつの間にか無くなり、腰から下げていたタオルが消えている。息を吐くと頭部から滝のような汗が滴り落ちた。しばしの放心。

たまらず屋台に駆け寄りミネラルウォーターを摂取。このあと同じステージにはELLEGARDENが登場する。
直前のアクトで予想外に体力を消耗したため、ELLEGARDENは後方での参戦。後方からステージ脇のスクリーンに大写しになるvo.細美氏を見つめる。

ライブで初めて聴く ”I Hate It” 思わず息をのむ。夏の終わりを歌った ”The Autumn Song” は是非聴きたかった曲である。

ELLEGARDENのライブではよく大きなサークルを見かける。知らないもの同士が肩を組み、大きな円陣が形成されるのだ。
この日も視界の中には数個のサークルがあった。そんな光景を見て、ELLEGARDEN の音楽が与えた何かに思いを馳せる。人々が大切にしたいと願う「目に見えないもの」というのは、この景色。そういうことなのかもしれないなぁ、と思った。

ELLEGARDEN終演後、意気揚々とDance Stageへ向かったP氏と別れ、友人2人とスタジアム行きのシャトルバスに乗り込む。ここでやっと今年初のMarine Stageである。スタジアム前に降り立つと、ゴォォ!とこだまする大歓声が聞こえる。スタジアムでは本日のヘッドライナー、Black Eyed Peasのステージ真っ只中である!

巨大なステージを駆け回るメンバーに合わせ、ステージ上方に掲げられた3面スクリーンがリズミカルに切り替わる。
現在のBlack Eyed Peasフィーバーは、きっとファーギーの存在なくしては語れない。美しい容姿にパワフルでスウィートな歌声。彼女を見たら、きっと誰もが心を奪われてしまう。

今夜、否応なくスタジアムを揺らしまくったBlack Eyed Peas。世界的大ヒットとなった “Pump It”(YouTube)が始まるやいなや、スタジアムは爆発的に沸き返る。

サマーソニック名物のスターマインは、毎年スタジアムのメインアクト終演直後に打ち上げられる。しかしこの日、初めて演奏中から花火が打ち上げられるのを見た。ライブの興奮に、さらなる追い打ちをかけるかのごとく夜空を花火が覆っていく。
Black Eyed Peasはその巨大な花火すら手中に納めたような完璧なエンターテイメントを見せてくれた!


本日の1曲
Thriller / Fall Out Boy


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2007/09/02 『SUMMER SONIC’07 〜東京会場2日目〜 @千葉マリンスタジアム&幕張メッセ


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