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ポタリング・トーキョー 〜東京ドームは4区先編〜


距離的に言って、ポタリングの目的地として東京ドームは相応しいんじゃないかと思っていた。高円寺からは十数kmの距離だし、中野から飯田橋まで大久保通りが続いているのもわかりやすい。夕刻、前日からメンテナンスのため預けていた自転車を引き取り、そのまま中野方面へ走り出した。

環状7号線を渡り、大久保通りへ。新宿の高層ビル群を眺めながら神田川を越え、山手通りで信号待ちをする。地図上を西から東へ、左から右へ横切って走っていく。

スルスルと自転車を漕ぎ続けるとコリアンタウン・大久保に突入。こぢんまりとした大久保駅の改札は今日も人で溢れている。韓流グッズを売る店もまだまだ景気がいい様子だった。

更に大久保通りを進み、アップダウンの激しい坂を駆け上がる。ミストのような小雨が降り出したけれど、そのお陰で呼吸も楽に感じる。ちょうどこの辺りから地下鉄大江戸線と同じルートを辿ることになる。牛込柳町駅、牛込神楽坂駅を過ぎるとまもなく飯田橋駅前に到着した。
飯田橋駅前は、首都高の高架と巨大な歩道橋が頭上を覆う。歩道橋を歩いて渡ると、目眩のように足元が揺れた。

再び自転車にまたがり、ドームの方向に大体の検討をつけて走っていると、ジェットコースターの滑走路が見えた。ものすごく高いところから絶叫が聞こえて、道路の脇を駆け抜けていく。
自転車を担いで目の前の階段をあがると、東京ドームの丸い屋根が見えた。高円寺から一時間弱で今夜の目的地に到着。ドーム前の階段に腰掛け、満たされた気分で休憩する。

せっかくなのでアトラクションを見て回ることにした。ふもとから “スカイフラワー” を見上げていると、搭乗しているカップルの(おそらく男性のほうの)低い唸り声が上空から聞こえる。平和的な見た目に反して随分怖そうだった。
保護者ヅラでメリーゴーランドの外周にもぐりこむ。よく見ると、白馬に混じって「カエル」や「牛」も一緒に廻っていることに気付く。そういえば幼い頃も、馬以外の動物が廻っていることを不思議に思っていた。

自転車を降りてしまうと今夜の空気は肌寒い。ドーム周辺の散策を終え、帰り道は外堀通りを走ることにした。昼間は水上レストランやボートなどが見えるこのあたりも、夜は人通りもなくひっそりとしている。外灯が柵の向こうのボートをうっすらと照らして、黒い水面が通りかかる電車の明かりを反射していた。

ところで、外堀通りは村上春樹氏の小説『ノルウェイの森』で、”渡辺君” と “直子” が歩いた道でもある。物語の最初の方で四谷駅を下車した二人が歩いた道だ。実際に通るのは今夜が二度目だったけれど、通りかかると必ずそのシーンを思い出す。

市ヶ谷駅付近で靖国通りに入ると、右側に高い塀が現れた。重厚な鉄扉の陰にポーカーフェイスの警備員が立つ。静まり返る黒い建物、緊張しながら防衛省前を通過し、しばらくすると明治通りとの交差点に到着。
左手には新宿伊勢丹、新宿駅の高架の向こうには ”EPSON” のネオン。見慣れた新宿の風景に早くも(ただいま!)という気分になる。


本日の1曲
Yeah Right / Dinosaur Jr

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