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FUJIROCK道 〜滑降覚悟のテントライフ編〜

キャンプサイトに到着したのは1日目の早朝。残された場所から傾斜の緩い場所を選んだつもりだったが、どうやら我々は『斜面』というものを楽観しすぎていたようだ。

テントの中で荷物は転がり、足元には各々の荷物が散らばっている。朝起きると人間も、荷物も下に集まっている。寝ていると体が徐々に下方に移動し、ヨッコラセと身体を起こして上方に寝なおすが、その数秒後にはずるずると身体が下降していく。
足が「く」の字に曲がり、かろうじてテントの入り口で身体を支えている。そのせいでテントは内側から不自然に変形していた。

苗場の夜は結構寒い。持ってきたウインドブレーカーを羽織り横になるが、ナイロン素材は余計に滑った。
仕方なく服をまくり上げ背中を露出、ストッパーにするが、就寝中に何度も姿勢を整えなければならなかった。洋服とテントの床にマジックテープをつけたいくらいだ。

両脇に寝ている友人達を横目に、一人で斜面と格闘したこともあった。試しに身体の向きを逆にしてみた。頭を下にして寝そべった瞬間、前傾姿勢のまま身体は激しくつんのめり、必死に踏ん張らなければならなかった。
我々のテントの前は一段と傾斜がきつい。このままテントを突き破ったら丘の下まで滑降してしまいそうだった。

傾斜が祟って、持参したアウトドアチェアも快適に使い損ねた。強引に置いた椅子に、前のめりの状態で座った姿はあまりにも不自然すぎた。
キャンプサイトは所狭しとテントが張られ、移動すらままならない状態であるから新たなスペースを確保するわけにもいかない。
C氏は半ばヤケクソ気味でコーヒーを入れてくれた。持参したガスコンロで湯を沸かす時も我々は斜めだった。

戻ったらテントごとなくなっているんじゃないか、朝起きたらテントの外に放り出されているんじゃないか、という不安。28日の早朝には既に平地は埋まっていたことを考えると、キャンパーは前夜祭から参加し、場所を確保しなければならない。ただでさえタフな三日間に、まともなテント環境は必須だった。

しかしそんなテントであっても、疲れた身体を引きずって戻ると我が家感覚で非常に落ち着いた。友人C氏から中古のテントを1400円で買ったと聞いた時はその場をオイオイ大丈夫かよ!?という空気が包んだが、リーズナブルなテントは断続的に降る雨にも耐えた。
朝はシャキッとした山の空気がすがすがしく、目前に迫る山麓の眺めも格別だった。

斜めになっていてもいい。休める場所がここにあるじゃないか。という寛大な気分になる。でも今度は平地にテントを張ろう。


本日の1曲
Take It Or Leave It / The Strokes


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