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“Toasted bagle with butter.”

高円寺の商店街でクロスバイクにまたがった外国人氏に駅の場所を聞かれた。この商店街をまっすぐ抜ければすぐに駅が見える。
しかし、咄嗟に尋ねられると英語でどう説明したらよいのかがわからない。咄嗟に『このStreetをぉ〜Go ahead!!』と叫んだところ、彼は流暢に『アリガトウ』と言って去って行った。彼の後ろ姿を見送りながらうなだれる。

またある日は青梅街道で外国人氏に郵便局の場所を聞かれた。『えーと、Post officeはOver there・・・だからあのCross roadをぉ〜Turn right!!』と言いながら思いっきり左側を指差してしまった。Rightは右であろうが。

ニューヨークに旅行に行った時は、ほとんど『I want to〜』と『Can I〜?』で会話を乗り切った。拙い英語だったが、大抵は希望を伝えることが出来る便利な言葉だった。
しかしながら高校受験に大学受験、高校時代に通った英会話スクール・・・今まで散々勉強してこれか、とがっくりきた。

英語は日常的に耳にする言語でも「話す」機会はあまりない。それに自分がいざ喋る段にならないと英文をまじまじと組み立てることも無い。単語の引き出しを探り、今までさらっと流していた構文のあれこれをこねくりまわす。知らない単語に出くわした都度に辞書を調べたり、実際に口にして相手のリアクションを見る。

英語を話さざるを得ない環境に身を置かないといつまでも実践的な英語は身に付かない。海外旅行に行って初めてそれを痛感した。

そして単語を知らないと会話は困難である。友人氏の英語を聞いていると、なんとなく耳にした単語が度々登場する。それは普段聞いている洋楽に登場する単語であったりする。洋楽を聴くのも勉強にならないわけではない。歌詞カードをじっくり眺めて意味を調べれば、調べた分だけ語彙が増える。

英語を話せれば確実に見聞が広がる。もしどこかの大浴場でトム・ヨークとばったり遭遇したら「貴方の音楽に感動している」と英語で彼に伝えたいものである。このままでは英語を話せないがためにチャンスを逃してしまう。けれどもトム・ヨークが大浴場に入浴する可能性は限りなくゼロに近い。

ところで滞在中に友人氏にレクチャーしていただいた”Toasted bagle with butter.”の文句は強烈に覚えている。なぜなら、それがブルックリンのデリでの初めてのおつかいだったからだ。


本日の1曲
Let Down / Radiohead

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