黄昏ジャーナル

最近紙に文章を書く行為を見直している。まずは箇条書きでどんどん文章を書き、文章をMacintoshに打ち込む。最後にブログの編集画面を使って推敲する。この”段階”のお陰で文章を書く時の緊張は幾分解ける。最初から文章をうまく書こうとするとなかなかペンが進まない。気軽に文字を書きつけることを長らくしていなかったようにも思う。

今まで何冊もの秘密の日記帳を鍵のかかった引き出しに仕舞ってきた。誰にも見せられない日記をつけ、ひどく恥ずかしい文章を書いてきた。
小学生の時につけていた”夢日記ノート”が、ある日突然祖母の雑記帳になっていて青ざめたこともあるし、中学生の時の”世にも恥ずかしい日記張”は今となっては開くことすらできないシロモノだ。主の不在で隠れ場所をなくしてしまったノート達を処分する勇気も無く、帰省する度に見て見ぬフリをしている。

それならばとある時、Macintoshで日記を書くことを思いついた。大学生活の暇すぎる日々、こんな時間は二度と訪れないだろう。日記ソフトをダウンロードし、(然るべき時に備えて)パスワードでロックをかけ、誰にも見せるアテのない文章を自室のMacintoshでこそこそとタイピングした。
しかし一ヶ月と経たないうちに飽きて、そのうちパソコンがクラッシュしてデータもあっさり消失した。誰にも見せない日記は向いていないのかもしれない。

ベッドに寝転がって、メモパッドを前にペンをブンブン振り回していると、キーボードをタイピングするのとは違う思考回路を使っている実感がある。
発信できるメディアとしてブログは面白い。たとえ意見と呼べる程立派なものではないにしても、鮮度があって、偽りは少ない。それに秘め過ぎた日記は後の取り扱いに困る。


本日の1曲
The Skin Of My Yellow Country Teeth / Clap Your Hands Say Yeah


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