汗と毛玉にまみれて

ライブにはじっくり観たいライブと一体となって楽しみたいライブがある。その「計画」に乗っ取り着替えを持っていくかを決める。その日のライブの”参加方法”は大抵は会場についてからに任せているのだけれど、実は計画などたてたところで、行きと同じTシャツで帰ることは珍しい。

白熱したライブでは着ていたTシャツが汗だくになる。モッシュが激しいライブではこすれて毛玉が出来、汗でぐっしょり濡れたその水分は最早自分の汗なのか他人の汗なのかわからない状態だ。

そして大抵はライブ会場から電車を乗り継ぎ自宅へ帰らなければならない。そういう時は着替えとして当初買うつもりのなかったTシャツを買う。数年前のWeezerのライブで、想定外に盛り上がってしまった時はいまいち(というか、かなり)ダサいWeezerTシャツを着てゆりかもめと中央線を乗り継いで帰宅しなければならなかった。

ライブ会場で人々は多種多様なバンドTシャツを着ている。ライブ開演前に彼らの後姿を眺めるのは結構興味深い。(へぇ、あのバンド聴いてる人多いんだナ)とひとりで納得し、(あ、これ前のツアーのTシャツだワ)とバックプリントのツアー日程を懐かしく眺めたりする。

バンドTシャツというのは、これが結構自己主張になっている。だから本当に好きなバンドのTシャツしか着たくない。Tシャツを着るということは、ファンを公言することにもなり、マナーが悪ければそのアーティストのイメージも悪くなりかねない。もちろんその逆もある。

ライブ会場では大抵物販スペースが設けられている。そこではTシャツや、タオルや、ツアーグッズが販売されていて、開演中を除くほとんどの時間、人々が殺到する。
本でも音楽でも、本来自分の好きなものを人に知られるのが苦手なタイプであるから、自分が好きなバンドのTシャツを着るのも、実は結構恥ずかしい。


本日の1曲
Surf Wax America (Live) / Weezer


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