ポタリング・トーキョー 〜サクラサク代々木公園編〜


昼過ぎに高円寺の自宅を出発。環状七号線を南下して、青梅街道を横断、暫くすると京王線の高架が見えてきた。この辺りは笹塚駅周辺である。
ガードをくぐってさらに直進、渋谷駅方面へ続く井の頭通りを左折する。この先はアップダウンが続き、坂をいくつか超える。
今週末が桜の見頃であるということに気がつき、今日の行き先を代々木公園に決めた。

大勢の人々がお弁当のバスケットやレジャーシートなどを持ち、園内へ続く坂道を上っている。道路に押し寄せるの大量の車両をかき分けながら、自転車で坂を駆け上がると段々と騒々しさが増してくる。

公園をぐるりと囲む遊歩道では多くのバンドが演奏中であった。遊歩道には等間隔にバンドが位置していて、あらゆる方角から多様な音楽が混ざり合って聞こえてくる。
激しく頭を振る少年少女、演奏をビデオカメラで撮影するギャラリー。外国人は彼等のCDを買い求め、おじさんは爆音をもろともせずに読書を続けている。

若い大道芸人を囲む人の輪に加わる。マイクを装着した若者は、器用に後方のオーディオ装置を操作しながら、間髪入れずに次から次へと大道芸を披露する。芸をしながら彼は喋り続け、失笑と歓声を交互に巻き起こしていた。
門をくぐって園内へ入ると、さっそくトイレに100人位の人が並んでいた。今週末、東京ミッドタウンに行くよりも、代々木公園の花見を選んだ人達だ。


ガヤガヤと騒々しい中央広場の脇を自転車をひきながら歩く。隙間無くシートが敷き詰められたシートには、顔を赤くした人々が宴会の真っ最中であった。時折大量の桜吹雪が舞い、皆が宙を見上げて歓声をあげる。

とにかく人が多いために、園内の移動にも時間がかかる。そのうち北側のサイクリングコースに合流。心おぎなく自転車を走らせ、サイクリングセンター付近まで一気に移動。雑踏から少し離れたこの付近にもぽつぽつと人が寝転がっている。

売店近くの雑木林でようやく休憩。遠くからは花見客の賑やかな声と、アンプから放出されるロックミュージックと、屋外レイヴとおぼしき電子音が聞こえる。フリスビーやバドミントンを楽しむ若者も多い。喧騒を遠くに聴きながら、木の幹にもたれ掛かかっていると、去年行ったFUJI ROCK FESTIVALを思い出した。

毎朝の通勤時、山手線が原宿駅を通過し、渋谷駅に近づくと宮下公園の満開の桜が見える。普段はブルーシートだけが目につく味気ない公園も、いつの間にか桜の季節を迎えていた。
毎日夜まで続く仕事に疲れ果てて、街の景色に触れることも忘れていた。そういえばもう4月になった。


本日の1曲
DOWN TOWN / SUGAR BABE


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