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若き文系夫の悩み

『高いチケット代を払って飛行機に乗り、毎年史上最多の人々が海外へ旅立つ。乗車率が100%を超えた新幹線に乗り、故郷を目指す。人でごった返した空港や駅の映像がテレビに映し出される。上空からは途切れることのない渋滞の列。ゴールデンウィーク。

皆が一斉に休みを取る連休だから混雑するのは仕方がない。あらかじめ休日前提で組み込まれているその週間に焦点を合わせて皆が計画を立てている。
連休の日数を危惧し、正月が明ければもうゴールデンウィークの話をする。

街は混雑しているし、レストランに入るのにもいつもの倍の時間がかかる。観光地に出掛ければ土産物に群がる人々。ありふれた饅頭やクッキーに観光地のシンボルが入った粗悪な土産は、外出の証明か。

しかし連休中どこにも連れて行かなかったらうちの子供も形見が狭い。来週になったら連休中の出来事を学校で報告し合うはずだ。そういえばこの間友達の家が立派なテントとバーベキューセットを買ったと羨ましそうに言っていた。
バーベキュー?片付けも面倒だし、第一うちには車も無い。

この時期になると決まって同僚に連休の予定を聞かれる。数少ない部下さえもだ。大勢の家族持ちは実家に帰省し、旅行に出掛ける。それが伝統的なゴールデンウィークの過ごし方なのだ。
職場の連中にも家族円満をアピールできる絶好のチャンスだ。いつもは貰ってばかりの土産物も配ることが出来る。
しかし、ゴールデンウィークは一切のアクティビティーを奪う。

世間がせわしなく動いているのならゆっくりと自分の時間を過ごしたい。音楽を聴いたり、映画を観たり、読みかけの本も何冊かあるし、まだ手を付けていない全集もある。
テレビを消して好きな時間に食事をして白々と明ける街を散歩したい。』


という若い文系夫の悩みを想像。


本日の1曲
There there / Radiohead

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