Mugs!



ある分野において、”モノは揃っていない方がいい” という勝手なマイ美意識がある。日常生活においては、食器やファブリック類がこれにあたり、スプーンや皿やピロケースやタオルなど、気に入ったものはひとつずつ揃えてきた。将来、自分でダイニングをセッティングすることがあれば、大きなテーブルに種類の異なるイスを配置したいという野望を抱えて生きている。
ひとつずつ揃えたばらばらのマグカップは、そういうささやかな美意識を手軽に叶えてくれている。

FireKingはアメリカ生まれの耐熱食器ブランド。30年前に生産が終了しているのにも関わらず、今も世界中にファンが多い。市場ではヴィンテージの商品が結構なプレミアつきで取引されている。
個性的な形とグラデーションが特徴の ”キンバリー” は南アフリカにあるダイヤモンド鉱山のひとつ、キンバリー鉱山の ”火成岩” をモチーフに作られている。
これは吉祥寺の雑貨店で3000円程で購入。(一応それなりのプレミアがついているということだ)キンバリーのグラデーションの濃淡には個体差がある。店頭で見比べながら2つを選び、ひとつは友人にプレゼントした。

ニューヨーク生まれのデリカテッセン、DEAN&DELUCAはキッチンウェアも充実している。ロゴが秀逸なマグカップは「是非家に持ち帰りたい」と思わせる雰囲気を持っていた。DEAN&DELUCAのオリジナル商品は人気で、中でもロゴ入りのトートバッグは渋谷駅構内で見ない日はない。使い込んでくたっとした姿もサマになるバッグである。

店から出た10メートル先にはボートが停泊しているBLUE BLUE YOKOHAMA。まさにMINATOを地で行くロケーションに深く頷きこのカップを購入した。「MINATO」の名が入ったこのマグは横浜店と神戸店でしか扱われていないそうだ。
つるりとした陶器にデニムブルーの手書き風ロゴがほっとさせてくれる。

最後は国分寺に住んでいた学生時代に、近所の古着屋で買ったもの。まじまじと見るとひび割れていたり、フチが欠けたりしていたけれど、オールドスクールなたたずまいを一目で気に入り購入した。飲み物を注ぐとじんわり中身が染み出してくるのもご愛嬌なのだ。

もちろんマグカップはまだある。我が家にはマグカップがやけに多い。来客を見越した用意でもなければ、単に洗うのが面倒なわけでもない。おそらくマグカップ好きというやつだ。
次から次へと違うマグカップを使うものだから、気がつくと部屋の至る所にマグカップが点在している。まるでホームパーティーの後みたいに。


本日の1曲
I Don’t Want Control Of You / Teenage Fanclub


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