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トーキョー生活事情

NIPPONは世界屈指の物価の高さで知られている。タクシーは高すぎて頻繁に利用できないし、その辺のお店でランチを食べると1000円を超える。
23区内でのひとり暮らしは毎月の収入と支出のアンバランスに悩まされる。生活費は心がけ次第でコントロールできても、都内の家賃はやはり高い。

10年前に上京してから4件目のマイルームであるが、引越をする度に家賃は高くなっている。それは一定の広さを保ちながら都心に近づいているということであり、その便利さには代え難い。一般的には収入の3分の1程の金額がその個人に適した家賃の目安と言われているが、我が家の家賃をを3倍すると月給を超える。古い建物ながら駅から近いせいで賃料は一丁前だ。

物件を借りている限り、月末の家賃の振り込みイベントは避けられない。他行宛の振り込みは一定の手数料がかかる。引越当初、振込手数料を検証するためにオーナーの口座のある銀行の支店に行き、現金で振り込んでみたことがある。手数料は幾分安いかもしれないが家賃分の紙幣が金額がATMの機械にスッと吸い込まれていく様をポケッと見ているのは虚しい。このお金があれば新しいMacintoshも、ルイガノのクロスバイクも買えるのに・・・といたたまれない気分になる。きっとマヌケ面でATMを眺めていたはずだ。
その後は手数料云々を考えるのはやめ、心を無にして口座から口座へと機械的にマネーを移動するようにした。家賃とは、東京に住んでいる限り自由への代償として割り切らなければならない支出なのである。

電気、ガス、水道、電話、携帯電話、ケーブルテレビ視聴料、プロバイダ使用料、各種クレジットカードの請求、通勤定期代。仕事の合間に飲むカフェラテはやめられないし、野菜の価格が高騰していても野菜炒めを食べたい日もある。日常的にシビアに節約しているわけではないので支出は一向に減らない。自分にとって書籍やCDの購入は大事なイベントであるのであまり我慢するということがない。そうしていつまで経っても経済的余裕を得ることが出来ないでいる。

NIPPONの中心のトーキョー・シティにひとりの若者が住むということは金銭的サバイバルと言っても過言ではない。もはや自転車操業は日常茶飯事だ。それでも東京の空気を求めている。東京の文化と、その空気感に支えられて早くも人生の3分の1以上を東京で過ごしている。


本日の1曲
In This Home On Ice / Clap Your Hands Say Yeah

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