ほぼ日手帳を買った!の巻



もう何年もスケジュール帳を倦厭していたにも関わらず、ほぼ日手帳を買った。ついこの間『スケジュール帳は苦手』と宣言したばかり(12/9記事 『Empty Schedule』)の人間が、である。ほぼ日手帳はどうしても使いたくなる手帳だった。

ほぼ日手帳”は糸井重里氏が主宰するWebサイト『ほぼ日刊イトイ新聞』で生まれた。同サイトは開設当初の1988年から毎日更新され続け、今や一日に140万アクセスを誇っている。

これまでに幾度も改良を重ねながら手帳は進化してきたようだった。常にユーザーの声に耳を傾け、メールアンケートを募って改良を加えてきたのだ。

手帳のレイアウトは勿論のこと、ポケットのたくさんついたカバーや薄くて裏写りしない紙質にまで気が配られている。本体に付属したペンホルダーは蝶番式で両方にペンを通せば本が開かない仕組みになっている。それぞれの仕様にユーザーの声を反映して制作している様子が伺えた。

デイリーページの下部に、名言・迷言集が記載されているのも楽しい。ジンと染みる言葉から、思わず吹き出してしまう迷言まで様々で、そうした言葉へのこだわりはなんとも「イトイ新聞的」なんじゃないだろうか。

中でも一番感心したのはパタンと180度開く手帳の開き具合だった。常々疑問に思っていた手帳の難点は製本の方法ひとつで解決されていた。ただ個性的なだけではなく、(そうなんだヨ!)と膝を叩いて歓迎したくなる工夫がいくつもある。
インターネットで展開される『ほぼ日』だけに、ユーザーと開発者の距離が近い。”ほぼ日手帳”の存在は、本当に使いたいと思わせてくれる手帳に出会っていなかったからだ!と確信するくらいに説得力があった。
予定を書き込むだけではない楽しみ方。カジュアルで開くのが楽しくなる手帳。明快なコンセプトで商品を作りきるとこんなに楽しい手帳ができるのだ。

ここまで真剣に作られたスケジュール帳は他に見たことがなかった。時にはデメリットすら開示する真摯なものづくりの姿勢に共感もした。使い方の提案や製造工程のこだわりをわかりやすく説明することで物の価値は更に高まり、納得して購入した商品は後の愛着をも約束する。

手帳には様々な要素があり、毎日使うものであるからこそこだわりがあり、様々な意見がある。何千通の要望メールが生み出した皆で作った手帳。わくわくは人の心を動かして、ちょっと苦手だったことも「面白そう!」に変えてしまう。


本日の1曲
The Remedy (I Won’t Worry) / Jason Mraz



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ほぼ日手帳は『ほぼ日ストア』のほか、全国のロフトで販売中。
2月1日には4月始まりのSPRING版が発売されました。
写真は2007年2月現在の渋谷ロフトの様子。
牛革タンニン仕上げのレッド(本体とセットで6800円)を購入。


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