肩のNIKONと鞄のRICOH



愛機はNIKON F3(マニュアル一眼レフ)とRICOH GR1v(コンパクトカメラ)。外出の際、どちらを持っていくかで結構悩む。

F3は鞄にも入らないし、それなりに重い。写真を撮るかわからない外出時に持って行くには大きい。いつでも鞄に入れておけるようなサブカメラを探している時、森山大道の愛機だと知りGR1vに飛びついた。しかしフジロックに持っていったせいで現在GRは壊れている。気軽に持ち歩きすぎたのだろう。
今はRICOHもフィルムカメラ市場からは撤退し、NIKONも数機種を残してフィルムカメラの生産が終了してしまった。

F3とGRではレンズの特性が大きく異なる。レンズの特性を表すmmの単位は、レンズ中の主点とフィルム面との距離を表し、数値 が小さくなるほど画角(写真に写る範囲)が広くなる。(ちなみにこの数値が大きくなれば望遠レンズ、小さくなれば魚眼レンズに近くなる)
28mm(広角気味)のGRと、52mm(標準)のF3では写真の仕上がりも結構違う。実際の視野に近いのはF3の方だが、画角の広いGRは背景を広く取り込める。

GRはシャッターを半押しすれば自動でピントは合うし、フラッシュも内蔵されている。カバンから出して電源を入れればすぐシャッターが切れる手軽さは魅力だ。
一方F3はというと、ほとんどがマニュアルで操作しなくてはならない。露出もシャッタースピードも、フィルム感度も状況によってその都度設定が必要。

しかしF3の方が思い通りに撮れている。適正露出はファインダー内部の表示が教えてくれるし、シャッタースピードは慣れれば勘で判断できるようになる。
絞りの調節で背景をぼかしたり、シャッタースピードを切り替えれば動いているものでも的確に撮影できる。マニュアル機は操作が難しそうだと避けられがちだが、慣れれば出来上がりをイメージして操作出来るようになる。フィルムを使い切った後の手動の巻き上げすら撮影の楽しみである。

晴れた日の昼間や風景撮影には気軽なGR、夜間や室内ならF3がいいだろう。しかし何を撮るかなど出掛けるときにはわからないのがほとんど。
それぞれの長所は捨て難く、短所を補おうとすれば結局2台になってしまう。


本日の1曲
そして風は吹く / サニーデイ・サービス


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2006/01/29 『NIKON


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