リヴィング・トーキョー・ドットコム

周りを見ればあちこちに記載されているURL。商品説明や宣伝戦略にインターネットがかかせない時代になった。日々大量のURLを眺めていると、世の中の物事全てにアドレスが与えられているのではないかと錯覚してしまうほどだ。
インターネットが急速に発展したせいで、ドメイン取得合戦も熾烈を極めているようだ。

ドメインは世界共通で売買されるもので、現在は米国の非営利法人Internet Corporation for Assigned Names and Numbers(ICANN;アイキャン)が管理している。各国に登録受付を委託された企業があり、ユーザーは設定された使用料を支払う必要がある。
アドレスを取得するのは早い者勝ちということになり、誰かが契約してしまえば、契約が解除されるまで次の契約は出来ない。希望のドメインが既に誰かの手に渡っている場合は、そのオーナーが契約を解除するのを「見張って」いなくてはならない。契約期間は様々であるにしても、所有者が気に入ったドメインを一生手放さない可能性だってある。
それ故にひとつのアドレスをめぐって高額な取引が成立する時もある。現代においてはドメインの取得は深刻な問題なのである。

広告や雑誌に掲載されたいくつものアドレスを見ていると、ドメイン取得に苦労している様子が伺える。オリジナルではアドレスが取得できずに言葉を組み合わせたり、見慣れないトップレベルドメイン(右端ドット以下の文字列)が設定されていることも多い。

当然簡潔でポピュラーな言葉ほどドメイン取得は難しい。アドレスには簡潔さを求めるものだけれど、取得に乗り遅れてしまえば、”苦しい”アドレスを余儀なくされる。
基本的に国内在住者に限って発行されるトップレベルドメイン(「.jp」や「.uk」)はドメイン取得の救世主といえるかもしれない。

ドメインを取得する時は、ドメイン供給サイトで事前にドメインチェックが行える。希望のドメインが取得できるかどうか、試してから申し込みができる。
「.com」「.net」「.jp」などのメジャーなものから「.org」「.uk」「.in」などまでが揃い、大抵はどこかに空きが見つかる。

大企業であればあるほどアドレスはシンプルなようだ。大抵は社名の後ろに「.com」や「.jp」をつければホームページにアクセスできる。しかし中には例外もある。
ある日世間的に良く知られたその企業名を入力すると、あろうことかアダルトサイトに接続されてしまった。それが大学内のパソコンからであったために大いに焦ってしまったが、それは即ちシンプルな名称であるが故に、先取りしていた人がいたということだ。そのオーナーはよりによってアダルト関係のサイトを運営していたのだから。
その後、訴訟問題に発展し、今ではその企業がドメインを使用しているようだった。同じような目に遭ったユーザーもたくさん居たのだろう。最適なドメインを所有していないことは、企業のイメージダウンにも繋がりかねないという一例だ。

状況に最適なドメインを手に入れたければ、”起業”や”デビュー”と同時にドメインを取得する意気込みが必要なのかもしれない。
ドメインを取得を思い立ってから数日、living-tokyo.comを取得した。「.com」は最もポピュラーなドメインといえる。「ドットコム」という発音も元祖の響きがある。
インターネットで世界はボーダレスになった。ならば当然ドメイン取得合戦も全世界を挙げて熾烈になる。


本日の1曲
Of All The Gin Joints In All The World / Fall Out Boy


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