ストレイテナー @FUJI ROCK FESTIVAL2006

フジロック2日目、夕刻近くのホワイトステージは雨に見舞われた。
直前に降り出した雨は開演時刻が近づくにつれ本降りになった。

雨具をテントに置いてきたせいで軽装のままだが気にならない。このアクトで盛り上がることは最早数ヶ月前からの計画であったからだ。
結果、今回のフジロックで見た数々のライブの中で、一番雨に濡れ、一番汗をかき、喉は完全に潰れた。

SEがないせいで開演前は静かだった。雨が降りしきるグランドに集まった人々はサウンドチェックを眺めたり、目を閉じたりしていた。自分のいた5列目あたりは個人参戦が多かったように思う。そしておもむろに始まったSEが止むとメンバーが登場し、どっと観客が押し寄せた。

Drのナカヤマ氏はステージ前方でひとしきり客席を煽った後、豪快にドラムセットをまたいで(正確に言えばバスドラの上を歩き)定位置に戻る。始まる前から闘志剥き出しのスタイルはテナーファンにはお馴染みの光景である。bass日向氏も客席に向かってシャウトを繰り返す。登場して早々飛ばしまくるメンバー、早くも完全勝利の予感。

”TRAVELING GARGOYLE”でbass日向氏は拳を振り上げ、voホリエ氏がジャンプする!drナカヤマ氏の雄叫びも聞こえる。
『雨降るかもしれないからセットリストに入れたんだけど、ホントに雨になっちゃってごめんなさい』というMCの後、ストレイテナーの雨の歌、”TENDER”が披露された。
そしてオーディエンス待望の”DISCOGRAPHY”や”KILLER TUNE”では容赦ないモッシュが巻き起こり、とどめの”YES, SIR”で興奮は最高潮に達した。

降りしきる雨が一層興奮を呼ぶ。voホリエ氏は終始笑顔で、フロアに仰向けに倒れギターを掻き鳴らしている。普段より親密なMCと彼のその表情を見ると、若いアーティストにとってフジロックがいかに特別なイベントかがわかる。

ストレイテナーは当初、ドラムとギターボーカルの二人だけのバンドだった。当時の音源は今も支持が厚い。
ファン達がリリース済みの音源に満足している時も、彼等は曲を作り続けている。ワンマンでもないフェスティバルで、リリース前の新曲を披露した彼等のアクトにアーティストのタフネスを見た気がした。


SETLIST

01.TRAVELING GARGOYLE
02.PLAY THE STAR GUITAR
03.Dead Head Beat
04.The Novemberist
05.Discography
06.Blue Sinks In Green
07.Barsarcar Tune(新曲)
08.KILLER TUNE
09.YES, SIR
10.TENDER
11.Melodic Storm
12.MAGIC WORDS


本日の1曲
YES, SIR / ストレイテナー


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