ポタリング・トーキョー 〜ガード下で行く吉祥寺編〜



近所を通る環状七号線を北上すれば池袋に、南下すれば世田谷に辿り着く。しかし北へ行っても南へ行っても何をしていいのか思いつかない。
徒歩で散歩をするように、景色を楽しみながら自転車で走ることを「ポタリング」という。本日のポタリングの行き先を行き慣れた吉祥寺に決めた。

東京の駅は間隔が狭く、乗車して数分すると次の駅についてしまう。高円寺から吉祥寺までは4駅。中央線で15分とかからない。
高円寺〜阿佐ヶ谷〜荻窪〜西荻窪〜吉祥寺。今日は各駅を辿りながら吉祥寺を目指す。夕刻我が家を出発した。

久々の自転車の感覚に戸惑う。相変わらずウインカーは出したくなるし、車道を走れば無意識にバックミラーの方向を見てしまう。
駅近くの通りは歩行者が多い。バイクならエンジン音で気付いて貰えたけれど、音もなく忍び寄る自転車にはなかなか気付いて貰えない。狭い通りを何度も『スイマセン』と恐縮して道をあけてもらう。果たして自転車はこんなに静かな乗り物だっただろうか?頭を傾げていると阿佐ヶ谷に到着した。

今まで気付かなかったけれど、この辺りの線路のガード下は大半が駐車場になっているようだ。昼間でも薄暗いその空間に、びっしりと車や自転車が駐車されていた。東京の住宅事情を考慮すると当然の成り行きなのかもしれない。コンビニなどの商店や、歯科医院ですらガード下にすっぽり収まっている。

ガード下を走っていると多くの自転車とすれ違った。車が通らず人通りの少ないガード下は便利な道だった。住宅街を走り抜けると青梅街道に出た。目の前には輝かしい荻窪駅の駅ビル。大学時代に友人氏がバイトをしていた漫画喫茶の前を走り抜け、フト懐かしい気分になる。

環状八号線を横切り住宅街を走っていると見覚えのある商店街に出た。西荻窪駅北口に到着。線路の向こうにソープランドの派手な看板が見えたら吉祥寺駅が近い証拠である。高架の電車を見上げながら走っていると、人々で賑わう吉祥寺に到着した。

まずはOSHMAN’Sへ立ち寄り、今日のポタリングで必要性を感じた「ベル」を購入。自転車を止めて付近をしばし散策する。観葉植物を買いたい衝動に駆られるも自転車で来たことを思い出し、TOWER RECORDSにてCDを購入するにとどまった。
トーキョーバイクは扱いやすい。身長に合ったサイズと軽い車体で乗り心地もすこぶる快適である。今日は購入後初めて迎えた休日であった。


本日の1曲
The Authority Song / Jimmy Eat World


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