分別ある大人に。

このところのエコブームでショッピングバッグは一般的になったし、スーパーではレジで会計を済ませた後、イソイソと肉や魚を持参の容器に詰め替える人も見かける。プラスティックのトレイやペットボトルはスーパーやコンビニの回収BOXに捨てられる。皆が資源を届けに行くのだ。

ごみの分別の正確さには個々の性格がよく現れる。恥ずかしながら以前は分別とは無縁だった。判断基準は要るものと要らないもの。要するに自分にとってごみか、そうでないかだった。これは立川市、小平市、国分寺市に謝らなければいけない。
焼却場の火力ならプラスティックも燃えるはずと言い訳し、分別しないで燃えないゴミの日に全てを捨てるといった友人氏の意見に本気で感心していた。

そんなある日、ごみ収集車が作業中にごみを出した。すると中身を確認したであろう作業員氏がバタバタと追って来た。早足で部屋に駆け込んだが、外から「そこ!」「その部屋に入った!」と仲間達の怒号が聞こえる。逃がすもんかというその勢いにビビる。間もなくしてドンドンと玄関が叩かれ、見事にごみを突っ返された。ワナワナとその場で生ゴミだけを差し出した非常に情けない出来事である。

ある友人氏が帰宅すると、マンションの玄関に今朝出したゴミが置いてあったそうだ。完全に分別されていないごみの中を漁り、個人情報の書類で突き止めたのだろうが、ごみを収集する側も分別を徹底する為に必死なのだ。

燃えないごみの収集は週1回。この日を逃してはいけない。収集車の作業の音を聞き飛び起きる。そして慌ててごみ袋を持って外へ出ると、ごみ置き場で収集の作業中であった。
こちらを見て「燃えないゴミね?」と確認する作業員氏に「うん。燃えないよ。」となぜかため口で答えてしまった。動揺している。
今ではちゃんと分別するようになったが、ごみを突っ返された苦い経験が祟っている。


本日の1曲
アダルト・オンリー / Original Love


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